金利、株価、景氣の相互関係

金利、株価の関係はどちらが起点になるかによって影響の仕方が変わる

 

 

株価と金利はどのような関係があるでしょうか?


この関係にはどちらか一歩方向ではなく、お互いに影響しあって動いています

少し理解しにくいと思うのですがついてきてくれれば幸いです

 

早速見ていきましょう!

例えば株価を起点として見ていきましょう

株価が上がる→景氣が良くなり→金利が上がるという展開が予想できます

また株価が下がる→景氣が悪くなり→金利が下がることが予想できます

 

 

次に金利に起点を置いて見て見ましょう!

金利が上がると企業家のお金は株のようなリスク資産から、国債、債券のような安全資産にお金が動くので、株価は下がります。

また景氣にストップがかかり、株価は下がります

つまり金利が上がる→株価が下がる

 

一方で金利が下がると安全資産への魅力がなくなるので、リスク資産である株にお金が流れ株価は上がります。

つまり金利が下がる→株価が上がる

 

見ての通りどちらに起点を置くかで株価と金利の関係は変わってくるのです

 

次に一般的な景氣サイクルから見ていくことにします!

景氣が良くなると、株価は上がり、金利は上がることになります

しかしインフレの懸念があると金利を上がることにより景氣が抑えられ、株価は下がります

 

次に景氣が悪くなると、株価は下がり、金利も下がることになります

 

しかし景気悪化に対応して金融緩和が進むと金利は下がるので企業はお金を借りやすくなるためそれを使って設備投資をしようとします

設備投資を上手く行えば、株価が上がる可能性があるので株式にお金が流れ、景気に刺激を与えることになります

 

近年の経済状況からデフレ、低インフレから、インフレが起こる可能性が極端に低く、金融緩和の効果も限定的なので金利による株価への影響はあまり強くなく、株価による金利の影響が強いと考えられる

 

金利、株、景氣の関係はいずれも状況が変われば変化するし、こうなれば必ずこうなるというものではありません

いろんな状況、流れが考えられることから常に考えながらお金の流れを追うことで

上手く金利、株価、景氣の関係を紐解くことができるようになるのです

 

まとめ

金利、株価はどちらに起点を置くかによって影響の仕方が変わってくる

・景氣の影響によっても金利、株価は影響し合う

・近年はデフレ、低インフレによって株価→金利の影響が大きくなっている