金利の上下を左右する要因
成長率とは
去年と比べてどれだけ所得が増えて豊かになったか
を示すものとなっています。
しかし去年より所得が上がっても
日常的によく使うものが去年100円で買えたものが今年はインフレによって150円で売られていたとしたらどう感じるでしょうか?
もしかしたら50円高くなってしまってはあまり豊かになったとは感じられないかもしれませんよね?
成長率<インフレ率なら
逆に苦しくなったと感じると思います
成長率>インフレ率なら
豊かになったと感じられます
この実質的に豊かになった部分を実質成長率
物価上昇込みの成長を名目成長率と言いいます
これらを以下の式に表すと
名目成長率=物価上昇(インフレ)率+実質成長率
となります
以前
金利≒名目成長率
ということを言いましたが、
正確には金利はおおむね物価上昇率と実質成長率を足したものと考えられます
つまりインフレ率が上がったり、実質成長率が上がれば金利は上がります。
普通は景氣が良くなればインフレ率も成長率も上がるので金利は上がるし、逆に景氣が悪ければ金利は下がる
しかし仮に景氣が良くてもインフレ率が低ければ金利は上がらないこともあるし
逆に景氣が悪くても過剰にインフレが起きれば金利は上がる
少し複雑になりましたがきちんと理解して學んでいただければ幸いです
まとめ
・名目成長率=インフレ率+実質成長率
・大まかに金利=インフレ率+実質成長率
・景氣が良いと金利は一般的に上がるが、イ
ンフレ率が低ければ金利は上がらない時も
ある
・不景氣でもインフレ率が昂進すれば低成長
率でも金利は上がる時もある