インフレと株価の関係

経済を混乱に陥れるインフレは株価にとってプラスではない

 

一般的には株価というのはインフレに強いと言われている。

 

その理由としては

 

 

借金の実質的な返済負担もインフレによって軽減されるため、

負債という面を見てもインフレは株価に有利に働くと言えそうだ。

 

一方デフレの場合を見てみることにしましょう

 

デフレの場合、売り上げ、見かけ上の利益は下がります。

また借金の実質的な返済負担も重くなってしまうため

株価にとってはマイナスに働いてしまうのである。

 

ここでインフレでも経済に大きな影響を与えるようなインフレならばどうなるのだろうか?

 

代表的なインフレである1970年から1980年代に起こった原油価格高騰に伴う激しいインフレを見てみることにしよう。

 

原油価格高騰に伴う激しいインフレは経済に大きな混乱を与えました

 

原油高騰により企業の収益を圧迫し、悪化させ、

さらに中央銀行はインフレを抑えるために非常に高い金利水準まで引き上げられたのだ。

 

その時の米国株価は強いインフレにも関わらず株価の上昇はほとんど見られなかったのだ。

 

よって株価はインフレに強いというのは原則的に正しいと言えるが、

一概にそうとは言えず、特に経済に混乱をもたらすような激しいインフレは経済にマイナスの影響を与える可能性があるため株価にとっても決してプラスに働かないのである。

 

まとめ

・株価というのは原則論としてインフレに強いと言える

・インフレは現金の価値を下げる。これは負債に対しても同じことが言える

・インフレが企業の収益に悪影響を与えたり、インフレに伴う金利引き上げによっては株価は容易に低迷してしまう。