長期金利
市場金利というのは市場の取引を通うじて基準が決まってきます
しかしいくら市場金利が市場の取引で基準が決まると言っても金融政策の影響を大きく受けてしまいます
まずは短期金利をみてみましょう!
市場が効率的であると仮定すると・・・
・毎日、期間1日のコール翌日物での運用を1年間行う運用
・最初から1年間継続して行う運用
2つの運用の成績を見た時、収益というのは同じになるはずである
コール翌日物で1年間運用した時の平均の収益が1年継続して運用したものであるからである
さらに今後1年間の政策金利を予想することは難しく
不確実で予想外の出来事も多数起きる可能性があることと考えられるので
お金の貸し手はなるべく金利を上乗せして貸そうとする傾向にあるのです
少し例としては違うかもしれませんが
消費者金融などの審査の甘いところほど
信用が低い人が借りているため
不可実な出来事に見舞われる可能性が非常に高いわけなので
あらかじめ高い金利を設定していると同じようなことが言えそうだ
だから予想される政策金利の平均よりも少し高めに金利が設定される
これは期間が1年以上と長くなっても基本的な考え方は同じと言える
一方でさらに長期的な政策金利を予想することはさらに難しい
先ほど言った説明とほとんど同じで、長期的に金利を予想すると予想外のことが起こる可能性がさらに高まるからである
だから長期的にみてインフレや経済成長率がどのように反映されるかを表す式に反映されやすくなりこれに長期金利は近づこうとする
長期金利=長期的なインフレ率+経済成長率
この式を少し読み解くと
長期金利が示すものはその国が持つ基礎的な経済体力として持っている潜在的なインフレ率や成長率と言える
ちなみに日本は長期金利も高くないことから潜在的なインフレ率や成長率は今現在低いと考えられる
むしろ今現在デフレが起きていて、経済成長率は先進国の中で最下位という現状であることも頭の片隅にでも置いておきましょう
まとめ
・長期金利は予想が難しい故に、長期的なインフレ率+経済成長率の式に近づこうとする
・長期金利はその国の基礎経済体力の中に秘めている潜在的インフレ率や成長率と言える