グローバル化とインフレ

供給力のがインフレ率に大きな影響を与える

 

現在日本は長い間デフレが続いているのだが、

はたしてインフレのような事態になる可能性はないのだろうか?氣をつける必要はないのだろうか?

ここでインフレの原因とインフレが低下する原因を示してみる

 

インフレの原因

通貨供給量の拡大(とくに過度な金融緩和と財政収支の悪化)

②強すぎる需要

オイルショックのような供給ショック

インフレ低下要因

❶通過供給量の抑制(金融引き締め、財政均衡)

❷弱い需要

原油価格などの下落

❹供給力の拡大(グローバリゼーション)

金融危機

 

インフレを起こすには一つの要因だけでは経済全体をインフレに動かしていくことはほとんどない。

しかし2つ以上の組み合わせがインフレを起こしやすくなるのだ。

 

とりわけインフレを起こす要因としては①と②あるいは①と③の組み合わせである。

 

近年の日本ではデフレ対策で①の要因のみを行なってきてきたが、

簡単にはインフレを起こすには至ら図、長いデフレが続いている。

 

デフレにおいて❹は中国の工業大国化に伴い、安価な工業製品が世界へ供給力の急拡大を行うことである。

日本において中国で安い製品が大量に生産され、それを輸入する。

すると日本だけでなく、中国の安価な商品を輸入している国は価格を下げざるを得なくなり、インフレが抑制される。

 

❺ではデフレの発生要因となる。金融機関の経営が悪化して、貸し渋り、担保物件の強制売却などによって市場がパニックを起こし、よってデフレが生まれる。

 

以上より、現時点2021年での懸念材料はデフレである

しかしインフレ率低下の最大要因であった供給力の拡大、

つまり中国工業化による安価な商品の供給が製造原料、燃料などの価格増加、低賃金労働者の確保が難しくなり始め価格が上がり始め、もはやインフレ低下の要因とはならなくなり始めているという点は留意すべきである。

デフレ対策として金融緩和、財政赤字拡大が、その効果を発揮した時それがうまく収束できなければ、再びインフレ時代に戻る可能性がある

 

まとめ

・現在が強いデフレでも条件によってはインフレが起こる可能性がある

・今や中国の安価な商品が供給力拡大に繋がらなくなってきている