外国高金利回り運用の注意点

高利回り通貨は買われ、通貨は高くなる

 

為替取引というのは

 

単に輸出入の際の自国通貨と外国通貨の交換の際のみに使われるのではありません!

 

今では円をドルに換えることで

金利の良い外国の株、国債、通貨などを買って運用したり

国境を越えて企業を買収するM&Aなども頻繁に行われている

 

ここで1つ注意しなくてはいけないことがあるのですが

 

それは単に

高い利回りに惹かれて外国の金融商品に手を出すことは逆に損することにもありうるということである

 

例えば日本の国債の年間利回りは1パーセント、アメリカの国債の利回りは2パーセントとします

 

1ドル=100円だとするると

 

日本で国債を100円分買って運用すれば、一年後101円なります

 

アメリカの国債1ドル分を買って運用する場合、1,02ドルとなります

これを日本の円に戻すと1.02ドル×100(円/ドル)=102円となります

 

しかし

日本円に戻す際に1ドル=90円となりドル安が起こるとするとどうなるでしょうか?

 

 

 

1.02ドル×90(円/ドル)=918円となり

1ドル=100円の時よりも利回りが悪くなるどころか

利回りの低い日本の国債を買っていた方が良いといことになってしまうのです

 

つまりいくら金利が高かったとしてもドル安である場合は注意が必要なのです

 

例えば今回はアメリカと日本の間での話になりますが

 

アメリカの貿易収支が赤字で自国通貨が売られると、ドル安起こるので金利が高くても注意が必要となります

 

なのでもしアメリカの高い利回りを生かすためには余程利回りが高いまたはドル高である必要があります

 

単にインフレが起きてからの金利上昇ではなく

 

きちんと下支えのある

 

景気の調子が良く、物価が上がり、そして金利が上がることによって、通貨が高くなる

 

というのは上手く高い金利の旨みを得ることができるのです

 

まとめ

・外国の株、債券、国債などの高い利回りに投資を行うときは為替のレートもきちんと考慮に入れる

・運用国の為替レートが低いとき、いくら高利回りでも上手く運用できない時がある

・ポイントは運用先の通貨が高いのかが大切