手元流動性は企業の生命線
企業の存続は手元流動性が大切
企業が潰れる時というは企業が負債を返せなくなった時です。
だからこれから投資する企業の安定性を確認するために流動比率が高いことが重要だと
言いました。
今回はもう少し深掘りして話していきたいと思います。
流動資産というのは1年以内に現金化できる資産のことを言います。
1年以内なので換金のスピードとしては早いですが、
1000万円の借金を明日に返済してください!!
と急に言われても、いくら総額2000万円の資産があったとしても、すぐに換金できなければ企業は倒産に追い込まれてしまいます。
つまり手元に現金に直ぐに換金できるまたは現金同等のものが返済額より多くなければ
倒産してしまうのです。
だから手元の現金がいくらあるのかが非常に重要になってきます。
この指標になるが手元流動性といい、貸借対照表を見た時どうすれば出すことができるかを以下に式として示しておきます。
手元流動性=(現預金+すぐに現金化できるもの)/月商
どんなにお金を稼いで黒字化している企業でも、手元に現金、現金にすぐに変えれるモノ、つまり手元流動性が低ければ黒字でも容易に倒産してしまうのです。
例えば、商品が売れたけれども、現金が回収できるまで遅かったり、売掛金の現金化に
時間のかかる事業である場合は手元流動性がものすごく大切になってきます。
これも企業の話だとピンと来ないかもしれませんが、私生活で考えてみるとわかりやすいかと思います。
例えば急に転勤を命じられ、1週間後神奈川から、福岡に行くことになりました。
あなたは財布の中身、口座預金合わせて、20万円しかありません。50万円の給料が入ってくるまで10日かかる
引っ越し費用は10万円、福岡の賃貸の初期費用20万円。
この時点ですでに10万円足らない。。。
クレジットカードも使えない、親からも、友達から銀行からも金を借りれない
10日後には手元資金は70万円になるのですが、それでは遅いので
会社に相談して転勤日の変更かできないと伝えるしかありません笑
これはあくまで例え話なのでツッコミはご遠慮してもらいのですが、
手元に現金、現金同等物があるということは重要であると理解してもらえたのではないかと思います。
ありがとうございます。
本日のまとめ
・借金を返せなくなった時点で企業は倒産
・黒字経営でも倒産することはある
・企業の安定性は流動性比率で示される。
・より直近の企業の安定性を確認するためには手元流動性が重要