航空会社における固定費と変動費
会社全体で見るのと飛行機一機単位で見るのとでは変動費、固定費の概念が変わってくる
一度固定費と変動費の確認をしていきましょう
固定費とは初めの初期費用みたいなもので、固定費がかかる代表の業種としては鉄鋼業などです
鉄鋼業は初めに大きな設備投資が必要とされます
損益分岐売上高を越えると大きく売り上げを伸ばすことができます
変動費は商品を販売したり、生産したりする過程で生じる費用で変動費がかかる代表の業種として卸業や商社などです
これらは損益分岐売上高を越えても変動費が高くつくために売り上げが伸びにくいという性質があります
ここで航空業について見てみましょう!
航空業は飛行機一機作るのに200億かかるので固定費のかかる業種であると判断できます
しかし航空業は飛行機一機ごとの固定費と変動費という考え方も持たなくてはいけません
まずは航空業全体としての目線で見てみることにすると飛行機一機飛ばすごとに燃料費が変動費としてかかってきます
もちろん燃料費は飛ばさなければかかることはありません
一方で飛行機一機当たりで、見てみると乗客がどんなに多かろうと、少なかろうとフライトにかかる費用は変わりません
燃料費も固定だし、乗務員の給料も固定でかかってきます
乗客が増えることによって増える費用としてのは食事代、イヤホン、ブランケットの清掃費くらいのものでほとんどかかることはないのです
一見すると航空業は設備投資型の企業と思うかも知れませんが
深く見て行くと違う側面も現れるのです
自分が関わっている業種がどの形態のビジネスモデルを取っているか考えるだけでも投資の幅は広がっていきます
まとめ
・航空業は設備投資型の側面と変動費が多くかかる側面を両方持っている
・航空業全体で考えたならば固定費型と変動費がかかる側面を持つ
・飛行機一機単位で考えると固定費型の側面を持つ