ROE、ROAどちらが大切か?

貸借対照表で大切な指標とあるのがROEROAです。

 

どちらもとても大切な指標なのですが、多くの人はROEが大切であると言うのですが、

これは本当なのでしょうか?

 

 

ROE=純利益/純資産

 

言葉で示すと、純資産を用いてどれだけ利益を出しているかが分かる指標です。

 

一方でROAと言うは以下の式で表すことができます。

 

ROA=純利益/総資産

言葉で表すと負債、純資産合わせてどれだけ利益をあげているかが分かる指標となっています。

 

一見すると純資産を使って効率的に利益をあげるほうが、投資家から出資してもらった資金をきちんと利益に繋げられていると考えられるので大切であると判断できそうだ。

 

ここで少し深掘りしてみたい

 

ROE=純利益/純資産=(純利益/売上高)✖️(売上高/資産)✖️(資産/純資産)

           =ROA✖️財務レバレッジ

ROA=純利益/資産=(純利益/売上高)✖️(売上高/資産)

          =(売上高利益率)✖️(資産回転率)

財務レバレッジ自己資本比率の逆数である。

 

ROEを高めてければ、ROAをあげるか、はたまた自己資本比率を下げることができれば

自然と上がるのだが、もしあなたが投資する会社がROEを高めるために

自己資本比率を下げようと考えていたならば、これは適切な投資先なのだろうか?

 

これは明らかにノーと言えるでしょう。

 

つまり自己資本比率が低いのにも関わらず、ROEが高かったり、

ROAが低いにも関わらずROEが高い会社というのは以上のからくりがある可能性があります。

 

会社というのは純資産にだけ利益を出すという無責任な考え方はダメで

負債に対しても返済する義務があるし、それに見合った利益を出すという心構えがなくてはいけません。

 

 

だからこのようあ無責な考えをしている会社に対しては投資家としてきちんと監視して

きちんとお客様に高い価値を与え、利益を得て、その結果としてROAROEどちらも

高い値を追求する銘柄に投資すべきなのです。

 

多くの人がROEに目を奪われがちですが、ROAはもっと大切であるということを認識していただければ幸いです。

 

ありがとうございました。

 

まとめ

ROEよりもROAの方が大切

ROEのマジックに騙されないためにきちんとROAROEの関係式を把握

自己資本比率が低いのにROEが高い会社には注意せよ