市場の優れた価格形成システム

市場の最大の機能は価格を形成するところです

 

市場の価格形成に関わる投資家たちは

実際にお金をつぎ込んで投資を行う

熟練度の低い人、高い人

資産の少ない人、多い人などなど・・・

多種多様の投資家を一度に受け入れて行きます

 

彼らは自分のできる限りのあらゆる手段を用い最善を尽くすことで

市場の先行きを予測して投資を行います

もちろんその中には自分の思い込みや判断の偏りも存在する

 

もし自分の予想と違う動きを市場がすれば、それは自らの資金損失に繋がるので

自分が間違えていると判断すれば市場から退出もできる

 

そうやって大勢の投資家が自分の予想に基づいて市場に参加することで

自分の思い込みや判断が薄まってくのです

 

また情報収集にが上手く将来の予想を適切に立てられる投資家は

運用成績も良いはずなので得られた利益でさらに投資をしたり

顧客から資金を集めることができるようになるのでさらに資金を増やすことになる

 

さらに取引する額は自分の投資に対する予想の自信度にも繋がってくる

投資する額が大きいほど自信がありや熟練度が高いと言え

それさえも市場の価格形成に影響を与えてしまう

 

このようにして大勢の個性ある投資家たちがお金を使って取引することにより

彼らが持つ情報や将来予想がコントラストをつけながら価格を形成する

 

一人ではとても処理しきれないほどの膨大な情報を効率的に集め

特定の人物の思想や偏りを排除しながら処理する機能こそ市場の機能なのだ

 

 

そしてシステムによって社会全体の資金は効率よく分配されます

経営効率の高い企業というのは今後成長していく可能性が高いので

企業の株価、債券価格が上がりやすくなる

 

そのような企業は資金調達が簡単になるだけでなく

事業を拡大しさらなる効率化、利益の追求もして社会に価値を残すことができる

 

一方で経営効率が悪い企業は成長していく可能性が低いので

企業の株価、債券価格は下がりやすくなる

 

すると資金調達は難しくなるので事業の拡大はさらに難しく

効率化、利益の追求もままならない、ましてや社会に価値など提供できるはずもないのである

 

だから資金は非効率経営をする企業は淘汰され

効率的経営をする企業へ自然と移動していくのである

 

このような働きを神の見えざる手と呼ぶのです

 

まとめ

・市場は大勢の投資家の様々な情報を効率的に集め、価格を形成する

・市場でも価格形成のプロセスは投資家の自信や熟練度も織り込んで形成する

・市場の価格形成機能によって効率よく社会全体の資金が分配される