合成の誤謬(合理的が合理的でない)

個々単位では合理的な行動であったとしても全体では非合理的な行動

 


テレビの例で取り上げましたが

 

価格競争で勝るためにはどうしても大量生産をして少しでもテレビを安くするしかありません

 

だから多額の設備投資をしてでも

 

短時間で大量のテレビを作ることに躍起になるのです

 

しかしこれが日本だけでなく、世界中で起こっていたとしたら

価格は安くなるだけでなく過剰供給になります

 

それでも売れなければさらに安くするためにさらに大量に作る機械を買うために設備投資を繰り返すということになります

 

1つの企業としてみれば

価格競争に勝つために合理的に大量生産しているのです

 

世界中の企業がやってしまえば

さらに価格は安くなるだけでなくただの過剰供給にもなる

 

まさに全体でみるとその行動は合理的とは程遠い結果になっているこのことを

合成の誤謬といいます。

 

このようなことは見渡せば

たくさんありますよね?

 

例えば

1000円カットのお店とか

牛丼、ハンバーガー店とか

 

もうどのお店も内容があまり変わらないから

後は価格で勝負って感じです

 

するとさらに価格は下がっていき

本当にこの値段で大丈夫なのかってくらいまで下がります

 

どれも過剰供給になってますよね?

 


やはり価格競争に巻き込まれると

個人単位では選んでもらうために合理的な行動をしているのですが

 

みんなやるので最終的に厳しい価格競争に巻き込まれ過剰供給になるのです

 

儲かればそれでいいのですが

単価が安いので多く売り捌く必要があるので、売るほうもかなり疲弊しそうです。

 


まとめ

・個の単位では合理的な行動であっても全体から見た個の行動は合理的であるとは限らない。

・価格競争に巻き込まれるともう価格をどんどん下げざるを得ない。